正しさは人を傷つける。正論はなぜ良くないのか。
相談に対しての正論はあまり役に立たない。
会話の中で正論をついつい使ってしまうあなたへ。なぜ正論が良くないと言われるのかということについてまとめましたので、参考になれば幸いです。
正しさの使い方まとめ
・正論をぶつけるのは気持ちがいい
・しかし正論は解決策にならないことが多い
・本質を考える
・相手が求めていることを考える
正しさの定義
正しさを突き詰めてしまうと、哲学的な問いになってしまって終わらなくなるので、この記事で出てくる正しさとは、一般的に大多数の人が正しいと感じること。ということにします。正論も同じく、一般的に正しいとされる主張のことを指します。
正論をぶつけると
すごく自分本位な考え方ですが、正論を相手にぶつけると気持ちがいいんですよね。やってやった感と言うか、自分は正しいんだぞって感覚がそうさせてるのだと思います。自分本位というところがポイントです。
例えば、友達との話の中で、こんな話が出たとします。
「最近ダイエットしてるんだけど、全然体重が減らなくてね~」
それに対してこう返すとします。
「毎日走ればやせられるよ」
正しい。有酸素運動すれば痩せられるという論理は至極正しい。でもこう返されて、素直に嬉しいと感じる人は少数派ですね。正論で返すということを簡単に表すとこうなります。
会議で重要なのはより良い決定をすること
仕事の会議の場でも自分の考えを述べますが、その中でもただ正しいだけの正論は役に立ちません。と言うのも会議の目的は、何かを決めることであって、正しさよりも理にかなった有意義な意見が必要だからです。
相談で重要なのは相手の助けになること
特に正論が必要ないのは、相談を受ける場合です。相談には「問題の解決」もしくは「ただ悩みを聞いてほしい」という目的があります。正論だけでは問題は解決しませんし、ただ悩みを聞いているわけではありません。むしろ自分の言いたいことを言っていいるだけで、相手を不快にさせてしまうこともあるので相談を受けるときは特に注意する方が無難です。
正論を言わないようにする方法
対処法としては、言葉を発する前に自分の主張がただ正しいだけになっていないかをよく考えるということです。会議でも相談でも、何が求められているか、自分がどうしたいかをしっかりと考えて発言すると、ただ正しいだけにはならないと思います。当たり前のことかもしれませんが、これが案外難しい。
そして、正論が必要な場というのはそこまで多くないと感じています。ただ、正論を好む人がいるのも確かなので、そういう相手には正しさを意識して答えを返すようにすると喜ばれるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。正論が良くないとされる理由についてまとめてみましたが、根本的な問題としては状況に合った答えが返せていないというところなのだと思います。正しいこと自体は悪いことじゃないですが、あまり役立たないというのもあって、より敬遠されてしまうのだと思います。
正しさのご利用は、計画的に。